陽転思考

先日の豪雨の中、私は京都にいました。
趣味のお能の会が京都の料亭 萬亀楼にて行われたのです。
その会の翌日は、京都観光が予定されていました。
貴船神社~川床料理という予定。
とても楽しみにしていました。
しかし、あの豪雨でキャンセル。

ぽっかりと空いた時間をどうしようかと考え、
タクシー会社に電話をして事情を話しました。
夕方に京都駅に着けるようにあまり遠出せずに、
雨降りでもあまり影響のないような観光ってできますか?と。

ホテルに迎えにきたタクシーの運転手さんは
「お任せください」と自信満々。
それもそのはず、「京都観光おもてなしコンシェルジュ」
「京都検定1級」という肩書を持っている運転手さんでした。

大雨の中、出発。。。
しかし、ひとつめのお寺に着くと小雨になりました。
運転手さんが言いました。
「お客様、もしかして晴れ女ですか?」
「はい!最強の晴れ女です」
「それを最初に言って下されば、傘はもってこなかったのに(^^)」

運転手さんの流石と思わせるお寺のセレクトにも満足して京都駅でお別れ。
伊丹空港行きのリムジンバスに乗ったとたん
バケツをひっくり返したような大雨です。

貴船神社~川床料理は叶わなかったけれど、
それよりも、もっと貴重なところを見て回れました。
そして、雨に濡れた緑や花々のなんと美しかったことか。

初日の大雨の夜、祇園に行ってお食事をしたこともいい思い出。
会が終わった後で、萬亀楼店主~生間流30代目家元による、
御所ゆかりの式庖丁も見ることもできました。                                思えば、なんと充実した3日間だったことか。

「人生に起こるあらゆる出来事をあるがままに受け止めて、
感謝の心を抱きつつ、ベストを尽くして生きる」
これを陽転思考と言うのだそうです。

起きてしまったことや過ぎ去ったことは変えられない。                            変えられるものは「自分の心」                                       これでいいのだ、これで良かったのだと思うことです。